3月22日に最終回を迎えた日曜劇場「テセウスの船」。
まさかの真犯人が霜降り明星のせいやさん演じる田中政志だった事や大人になった慎吾を演じたのがハライチの澤部佑さんだったことなど、最後まで話題が尽きなかったのですが……
アレコレまだ気になる点、回収しきれたない伏線などがありますよね。
その辺を詳しく知ることができる「完全ネタバレ!犯人の日記大公開」というスピンオフが有料動画配信サービスのParaviで配信!
詳しくはぜひ実際に観ていただきたいのですが、モヤモヤが残っているテセウスファンのみなさんや、毎週の楽しみがなくなって寂しいテセウスロスのみなさんのために、「完全ネタバレ!犯人の日記大公開」でわかったことをご紹介します。
もくじ
「テセウスの船」過去編の謎を解明!
みきおが鈴に執着するようになった理由
みきおは平成元年の時小学校5年生。
その一年前に、両親が亡くなったため音臼村に住んでいるおばあちゃんの元に預けられることになりました。
転校してきてからみきおはクラスのいじめの対象になってしまって、辛い毎日を過ごしていたようです。
そんなみきおに手を差し伸べてくれたのが鈴だったんです。
鈴も転校生なので、見て見ぬ振りができなかったのかもしれないですね。
いじめられっ子の自分を庇って助けてくれた鈴はみきおにとって特別な存在に。
みきおは殺人犯になりたいわけじゃなく、ただ「鈴にとってのたった一人の正義の味方になりたい」というだけだったんですね。
これは最初から最後まで、変わっていません。
みきおと正志はどうやって繋がったのか
音臼小学校の子供達は、体や目が不自由な田中のおじいちゃんのお世話をするために、いつも代わる代わる誰かがおじいちゃんの家に行っていました。(原作ではいろんな子供達が行っていましたが、ドラマ版ではみきおだけだったのかも……?)
田中のおじいちゃんは詩を作るのが趣味で、おじいちゃんが読む詩をノートに書き留めるように頼まれていたんです。
そのつまらない詩(失礼な!)を書き留めるフリをして、みきおはよく絵を描いていたんですが、それを見て正志が興味を示したようです。
あの不気味なタッチの絵。
正志も、あれを見て「こいつなんかヤベーな、普通じゃねーな」って思ったのかもしれませんね。
それから田中のおじいちゃんのところで話をするようになった二人。
正志が農薬をアリの巣にかけ、アリがのたうちまわる様子を見たり、正志と妹が過去にいじめられていた時の話を聞いたみきお。
そして正志が昔、やりたいと妄想していたある事件の構想について聞いて、みきおは自分がそれをやろうと思い立ちます。
それが、小学校のお楽しみ会でオレンジジュースに毒を入れるという無差別殺人事件なんです。
正志ーーーー!!何を子供にベラベラと喋ってんのーーーー!!!思っただけで実行には移していないくせに!!!!
千夏ちゃん殺害事件について
妄想だけで何もやってない正志と違って、やるならしっかり計画を立てて完璧にやり遂げたいみきおは、お楽しみ会での大量殺人の前に色々な実験をしようとします。
その最初の実験が千夏ちゃんの事件。
お正月で初詣に行った音臼神社で見かけたときに「あの子にしよう」と決めたそうです。
本番で使う毒物を決めるために、まずは農薬で試してみようと考えたみきおは、農家の徳本の軽トラからパラコートを盗み、それを使うことにしました。
徳本さん、いかにも怪しそうな演技で視聴者の多くは「この人犯人じゃ……」と思ったと思います!
でも実際はうっかり犯人にパラコートを盗まれただけの、被害者だったんですね……
また、第1話で文吾が千夏ちゃんの手を引いて吹雪の中を歩いていたシーンについては
リスに餌をあげると言う姉の明音との約束を果たすため一人で山に入ってしまった千夏を文吾が見つけ、家に戻ろうとするがリスに餌をあげたい千夏が駄々をこねていた……と言う事情があったそうです。
ワープロに打ち込まれた「超能力」というワードについて
本編では度々ワープロに犯人が日記をつけるシーンがありました。
最初の方で話題になったのが
心がさつき先生のお父さんが雪崩に巻き込まれる事故を未然に防いだ時にさつき先生が呟いだ「超能力?」というワードがワープロに打ち込まれていたというエピソード。
そう思った人は多かったですよね。
でも実は、心が雪崩を予知して木村さんが助かったという一件は、その日のうちに村中に噂が広まったということでした。
みきおが心の存在を意識したのはいつから?
みきおは結構最初から心のことを気にしていました。
出来事 | みきおから見た心 |
---|---|
千夏ちゃん殺害事件 | なんでコイツはパラコート盗んだんだろう? |
心が音臼小で勤務し始めた | なんでコイツは僕の名前を知っているんだろう? |
ウサギが死んでいるのをみんなが発見 | みんながコイツを疑うようにしてやろう |
この頃は心は翼が怪しいと思っていたので、ウサギが死んでいた時にも現れた翼をわかりやすく疑います。
それを利用したのがみきお。
翼のことを犯人だと疑うなんて心先生ひどい!
という感じで、みんなが心に不信感を抱いていったあのシーンは、みきおの思うツボだったんですね。
でも、自分が好きな鈴が悲しむというのは想定外だったようです。
結局翼はなんで死んだの?
農薬を使って千夏を殺してみたみきおは、次は青酸カリを使ってウサギで実験を行いました。
さらに、今度は青酸カリを人間で試してみることに。
その犯行を翼に依頼したのです。
モルモットに選んだのは、ウサギの一件がきっかけで鈴とケンカをしていた明音。
みきおは翼の秘密を握っていて、それをネタに翼に青酸カリを使った実験をやらせることに。
その秘密は、翼が明音のことを隠し撮りしていたこと。
翼は婚約者の佐々木紀子に指示をして木村メッキ工場から青酸カリを盗み出し、それを明音ちゃんに飲ませるために出かけて行きました。
しかし、翼は実行することができませんでした。
明音が死んでいるはずの山小屋の中を小さな穴から覗いてみたみきおは、逃げた翼に失望。
そして、翼は青酸カリを自分で飲んで自殺してしまったということなんです。
山小屋の小さな穴からみている犯人の「目」は一体誰なのか、いろんな説が出ていましたね。
あれは青酸カリの実験の結果を見に来た「みきお」の目だったんです。
「由紀のノート」を拾ったのはみきお
文吾が殺人犯として捕まった後の新聞記事など未来のことが書かれている「由紀のノート」を文吾や金丸に見られるわけには行かない心は崖の下に向かってノートと免許証を投げ捨てました。
って思いましたよね。
案の定、あのノートと免許証はみきおが拾いました。
それを見たみきおは
- 心が未来の人間である
- 自分が考えていた計画は成功している
- 文吾は逮捕されている
ということを知ります。
ただし、この時点では心が文吾の息子であることはわかっていません。
でも、事件を止めようとしていることはわかったので
心に「事件は止められない」というメッセージを伝えようとします。
それが
- 生年月日など数字の部分をマジックで塗りつぶした免許証を返す
- 「S」の文字と女の子を描いた不気味な絵を校門に貼る
- 教室にオレンジジュースと「21」と書かれたボックスを置く
ということでした。
最初は免許証だけ犯人が拾ったのか?
と思わせましたが、捨てたはずの場所でノートを探していた心は木に引っかかっている「S」の形のキーホルダーを見つけました。
さらにあのノートを見た人しか知らない「オレンジジュース」と「21(人)」。
みきおは「由紀のノート」が自分の元にあることを心にアピールし、煽ったんですね。
金丸が夜の道で出会ったのは誰だった?
文吾のところを追い出されたけれど、事件を防ぐためになんとかしたい心が頼ったのが刑事の金丸でした。
一緒に遅くまで証拠につながるものを探し、学校で寝泊りをすると言う心を音臼小で下ろした後、暗い道で車を止めて誰かと話していましたよね。
あれは、やっぱりみきおでした。
そこで金丸が探している「未来のノート」を見たと話し、翌日一緒に探しに行く約束をしたんです。
おかしなノートが落ちてたけど、怖かったから拾ってないとかなんとか言ったんでしょうね〜
あの可愛い顔で言われたら信じてしまいそうです……。
心と金丸の両方を襲った方法とは
学校で寝ていた心は、起きた時に自分の上に一枚の絵を見つけました。
「神社、女の子」を描いた絵で、心はそれを見て鈴が狙われているのかと思い焦って音臼神社に向かいます。
しかしそこには誰もおらず、雪に埋められた青酸カリのビンを見つけた時に背後から誰かに背中を押されて階段から突き落とされてしまいます。
この時心の背中を押したのはみきおでした。
そして、同じ頃に金丸は文吾に「お前を殺人犯にしないための重要な証拠を探しに行ってくる」と行って音臼岳に向かいました。
そこでノートがあった場所はそこだ、と教えられて崖の方に近づいた金丸を笑顔で突き落としたのもみきお。
結構な距離があると思われる神社と音臼岳ですが、この時みきおは正志が運転する車で移動していたのです。
そして、みきおが金丸を突き落としているのを陰から見ていたのが佐々木紀子。
紀子は雪が降っていたから姿は見えていないが声が聞こえた、と言っていました。
日頃から翼のところに連絡をしてくるみきおの声を聞いたこともあったので、すぐに犯人がみきおだとわかったのでしょう。
そして、みきおに突き落とされて倒れている心を文吾が発見し、二人は和解。
協力して事件を止めよう……と話した直後に心は現代にタイムスリップしてしまいます。